[10] ホシガメ君との日々2 結石 [飼育日誌]
★ ホシガメ君に出会ったら ★
-ホシガメ君との日々 2-
No.10 2003/12/ 7
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-ホシガメ君との日々 2-
No.10 2003/12/ 7
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ホシガメ君がうちに来た当初は食欲がなく便もわずかで、尿は白い色
をしていました。尿が白かったのは尿酸のせいで、それ自体は正常の
範囲。でも 20日目に直径6ミリの白い石が床に落ちていました。
水分不足と代謝の悪さにより、尿酸が固まってしまった尿結石と思わ
れます。
結石のもうひとつの原因はタンパク質です。タンパク質はほとんどの
食品に含まれていますが、高タンパクなエサを多く摂取するとなりや
すくなります。
結石はホシガメによくある症状だそうです。それ自体は大きくなければ
排泄時の痛みもありませんが 危険サインなので要注意です。
これは昨年末 ホシガメ君に起こった結石の記録です。
★ホシガメ君の結石日誌
その頃のホシガメ君(2002年11月)
食事・朝夕に野菜とトータス。食べない時もある。
風呂・一日おきの夕方。
便 ・不規則。2~3日出ない事もある。
成長が遅いので、動物性の食べ物に挑戦してみようと思う。
・11月下旬から2週間(11/21-12/7)
赤身肉を1日おきくらいに少量まぜてみる。食べる時と見向きも
しない時がある。
・その後2週間
動物性のものはあげずに観察。異常なし
・12月下旬から1週間(12/19~)
少量のドッグフード(缶詰)を野菜にまぜてあげてみる。
・1週目の夜(12/25)
尿酸混じりの尿と、5ミリ玉の結石が出る!
ドッグフードを止める。
翌日から風呂を毎日にしてみると、便が毎日出るようになる。
・5日後(12/30)
6ミリ玉の結石!(便は順調)
・6日後(1/5)
幅5ミリ長さ7ミリの結石!(便は順調)
・2日後(1/7)
5ミリ玉の結石。小さくなった。(2日間便なし)
1週間ごとに出ていた結石だったが、その後便も順調に出、
時々尿酸も排出されたので安心していた・・・
・9日後(1/16)
夜 水場に入ったまま寝ていた! 体を拭いて出しておく。
夜中 ガザガザ音がするので見てみたら、ホシガメ君がトカゲの
様な早さで走っていた!! すぐお湯をわかしお風呂に入れる。
かなりイキみ、痛がりながら今までで最大の 幅6ミリ長さ
10ミリの結石が出る!!!
いっしょに便が出た後、疲れたように寝入る。
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今回、尿酸が出ていても体内で結石が出来ている可能性はあると
いうことに一番驚きました。
あるスーパーでは ドッグフードはベビーフードより大きなスペース
で多種類扱われ、低カロリー高タンパクを謳った物もかなり多い。
この高タンパクが要注意。また、ドッグフードがちゃんと代謝されて
いるかどうかの判断も難しいです。
うちのホシガメ君の場合、ドッグフードを食べたのは一日一回少量を7
日間でしたが、その影響が出始めるまで7日もかかり、さらにそこから
全部出しきるまで22日もかかったわけです。
ドッグフード自体は危険な食べ物ではありませんが、素人が手を出す
には リスクが大きいと思いました。飼育に自信のない私は それ以来
ドッグフードを使うのは止めました。
(結石について、詳しくは「カメディカ」P74をご覧下さい)
たんぱく質含有量は牛の種類・部位によって違いますが、牛の赤肉・
生で大体17-20% (参考・五訂/食品成分表2003)
私があげたドックフードは缶詰タイプでした。ラベルに書いてある
「粗タンパク質」というのは色々なタンパク質の合計だそうなので、
食品成分表のタンパク質とは比べられませんが、けっこう高タンパク
でした。また、缶詰タイプは乾燥タイプより高タンパクの傾向がある
ようです。
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★2003年 夏の長雨
以前からなんとなく 雨が降るとホシガメ君の調子が悪いな~とは感じ
ていましたが、この夏の長雨ではっきり確信しました。
6月・梅雨入り。絶好調ではないが、まあまあな体調。
7月・最初は快調・・と思ったら尿酸がちょっとざらつく時あり。
時々便秘になる。
8月・梅雨明けしたはずが長雨。ホシガメ君の便秘がひどくなる。
天気が下り坂になる頃から便秘になり 雨が止む兆しが見える頃治ると
いう感じ。(ですから実際の降雨時期より1日前にずれています)
ホシガメ君の体調が安定していないので日光浴はしていませんし、水槽
から出すのも入浴時だけです。また、朝夕にスプレーで加湿しているの
で湿度もある程度安定していると思います。あと、考えられるのは気圧
でしょうか・・・
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今年の夏は、コバエ(ショウジョウバエ)が多くて蚊が少なかった
気がします。おかげで電気蚊取りをつけずにすみました。
以前電気蚊取りのメーカーに電話をして「電気蚊取りが亀にとって
有害か」を問い合わせたことがあります。最初向こうの方は水棲亀
と思い「(成分が)水に溶けるので水槽のそばに置かないで下さい」
と言いました。私が「リクガメなので水は入っていません」と言うと
「それなら大丈夫」という事でした。
でもやっぱり心配ですよね。昨年は仕方がないので夏の間ホシガメ君
をふとん部屋に引っ越しさせました。
(ちなみにゴキブリやダニ用のくん煙タイプの殺虫剤は生き物全般
に有害のようです。)
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私の視力は 子供の頃2.0以上、現在調子が悪くても1.0以上あり
「早くに老眼になるよ」と言われていましたが・・・とうとうなってし
まいました。(×_×)
以前でしたらホシガメ君を手のひらにのせ 私の目の前約10センチ前
に持ってきて、ホシガメ君の鼻の穴の中を観察する事が出来ました。
ですが 今では30センチになってしまい、よく見えません。
ホシガメ君は時々鼻ちょうちんを作ることがあり、まれに鼻づまりも
します。針の先でつついたような小さな鼻の穴を正面から見ると 穴の
ちょっと奥まった所に白っぽいものが見える時があります。
視力は低下しましたが、鼻の穴チェックは大切な日課です。今日も
目をしばつかせながら観察してます。
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大手ペットショップ(犬猫中心)に行ったら、店頭にホシガメ(子供?)、
ケヅメ(べービー?)、グリーンイグアナが同居している水槽がありました。
値段が付いているので売り物なのでしょうが、その店には保温球や
パネルシートなど飼育用品は売ってないし・・・
彼らの行く末が心配です。
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新しい本
★「リクガメ大百科」 小家山 仁 マリン企画 \1886
リクガメの紹介・飼育など。A5判 128ページ
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後 記
発行が遅くなってすみません。季刊にしたいと思っていたのですが、
ホシガメ君の調子が悪くなったり、色々な事で遅れてしまいました。
そんなメルマガにつきあって下さって、ありがとうございます。
上記の本などだいぶ前に発行されていたのに情報が遅くなってしまい
ました。これからは小さな情報の臨時版もその都度出して行きたいと
思います
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次回は 便秘日誌を書きたいと思います。